あしがらエリアでは新米やミカンなどが出回り、“味覚の秋”真っ只中!
大井町の相和地区では、10月半ばごろから幻の果実と呼ばれる「フェイジョア」が収穫期を迎えます。
1960年代に植栽された南米原産の果樹を、地域の手で再び脚光!
町の6割が丘陵地という大井町の特産果実「フェイジョア」。
里山の景観美しい相和地区で、フェイジョア作りに携わる
相和農業塾福塾長・フェイジョア生産部会長の石井常雄さんに、その歴史・美味しさ・おススメの食べ方などを伺いました。
「フェイジョアが、この相和地区で栽培されるようになったのは1960年代後半。
当時、ミカンの価格が大きく下落して代作として植樹されました。
ですが、思うように出回らず、いつしか“幻の果実”となっていました」
それから、約40年ー。
熱帯地方原産であるものの、寒さに強いフェイジョアは、
畑のすみで、しっかり根をはり実を付けていました。
「今から10年ほど前に、ある農園主から『フェイジョア、なんとかならないかい?』の一言から、
大井町の特産とすべく、まちぐるみで再び脚光が当たりました」
地元のパティシエなどによる、フェイジョアを使ったスイーツの製品化を後押しに、
現在では、4種類・合計約500本のフェイジョアが栽培されています。
洋ナシの食感に、バナナやパイナップルの味わい!?
熟してくると、芳醇な香りが増してきますが、
卵形の緑色の皮から、初めて見る方はどんな味わいを想像するでしょう。
包丁でナシのように皮をむいて食べてみると…。
ザラリとした洋ナシのような食感に、バナナやパイナップルのようなトロピカルな風味。
中身はクリーム色で、ゼリー質の種子部分があります。
常温で追熟させると、身が柔らかく香りが増し、ゼリー質の部分の甘味も増します。
ビタミンCもたっぷり含まれているそうです。
「バナナの熟し加減も好みがあるように、フェイジョアも好みが分かれます。
食べるタイミングをずらしながら、お気に入りの熟れ加減を見つけてみてください」と石井さん。
また、「そのまま食べるのはもちろん、乳製品との相性が良いので、
フェイジョアをつぶして牛乳やソフトクリームを混ぜて『シェイク』にするのもオススメ」とのこと。
四季の里直売所で、11月下旬ごろまで販売
まだ、収穫量はそれほど多くないため、
旬のフェイジョアを購入するなら、大井町の相和地区にある「四季の里直売所」へ。
収穫状況で前後しますが、11月下旬ごろまで販売されるそうです!
また、フェイジョアを使ったスイーツなども一部取り扱いがあり、
もちろん地元野菜もさまざま並んでいます。
こちらも一緒に味わって!
【四季の里直売所】
〒258-0012 神奈川県足柄上郡大井町柳265
https://www.town.oi.kanagawa.jp/site/kanko/sikinosato.html