厳かな雰囲気に包まれて、日量1万トンを超す湧水豊かな「清左衛門地獄池」

箱根連峰や丹沢を周囲に、豊かな土壌に恵まれたあしがらエリア。こちらのサイト名にもあるように“湧水地”でもあります!
その中でも南足柄にある「清左衛門地獄池」は、神奈川県内で唯一「平成の名水百選」に選定され、1 日当たり約1 万3000t(毎分9t)の水が湧いているそうです。住宅街にある池周辺は、厳島神社や弁財寺などがあり、厳かな雰囲気に包まれています。

厳かな雰囲気に包まれる「清左衛門地獄池」

伊豆箱根鉄道大雄山線「富士フイルム前駅」から徒歩20分ほど、住宅街の一角に「清左衛門地獄池」があります。
緑豊かな木々を背景に、朱色の鮮やかな鳥居がある厳島神社が目印です。

「清左衛門地獄池」の中央には、朱色鮮やかな鳥居や社殿の「厳島神社」があります

この鳥居の脇に設置された案内板「箱根ジオパーク」について、少しご紹介。
この“ジオパーク”とは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所を指すそうです。箱根山のふもとに位置するこちらの南足柄市内には、現在8カ所のジオサイトが選定。箱根火山からの豊富な湧水による産業の発展や酒匂川の治水事業など、先人たちの自然との関わりを探れるエリアとなっています。

「箱根ジオパーク」案内板には、明神ヶ岳を源とした湧き水について紹介されています

人々の暮らしを潤した加藤清左衛門

絶え間なく流れる水音に誘われて池をのぞき込んでみると、まず透明度の高さに驚きます!のんびり鯉が泳ぐ池の水底までしっかり見渡せます。

ちなみに「清左衛門地獄池」という名前の由来は、
その昔、この地を拓いた加藤清左衛門が水不足のため水源を探しに訪れたこの地で、馬もろとも地中深く落ち込んでしまったという伝説から。そこから勢いよく湧いた水は、「清左衛門」と呼ぶと一層勢いを増し、この地に住む人々の生活を潤したそうです。

明治になってから、地元の漢学者が“地獄というのはよくない”と「浮泉」という名前も考えられたそうですが、あまり定着しなかったようです。この良質な水は、昭和初期から工業用水として利用されています。

水面には鳥たちが気持ちよさそうに羽を休めていました

「幸運の滝」を眺めて、ちょっと休憩

こちらの池周辺には、「厳島神社」や「弁財寺」のほか、湧水公園には池の水を利用した高さ5mの「幸運の滝」や東屋などがあり、ウォーキングの休憩スポットなどにもオススメ。地元からも親しまれ、四季折々の植栽や散策路などが整えられています。

幸運の滝すぐ近くには、休憩するのにピッタリな東屋があります

 

【あしがらのごほうび】清左衛門地獄池

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