立春が過ぎ、寒さの中にも日脚が伸びて少しずつ春の気配を感じる日が増えてきました。今回は、冬の間の運動不足解消に役立つ絶景のウォーキングスポットをご紹介します。
天然鮎が遡上する風光明媚な酒匂川
大井町は、どこにいても富士山を望むことができるといっても過言ではないほど、絶景スポットがたくさんある町です。
中でも、天然鮎が遡上する酒匂川沿い足柄紫水大橋のたもとに位置する「ひょうたん池」は、「関東の富士見100景」の一つ。この時季なら頭に雪をのせた富士山をはじめ箱根や丹沢の山々が、澄んだ空気の下で見渡せます。
ちなみに富士山頂に太陽が重なりながら輝く“ダイヤモンド富士”が見られるスポットとしても知られ、観測時期は春(4月上旬)と秋(9月上旬)の日没頃。いくつかの気象条件がそろわなければ見ることができませんが、その分、感動もひとしおです!
この酒匂川の土手沿いを歩くと松並木の美しさに気が付くかと思います。
かつて氾濫をたびたび起こした川の洪水を防ぐため、二宮尊徳(金次郎)が松を植えたのがはじまりといわれ、その根元には大井町の町の花「水仙」が開花シーズンを迎えていました。凛とした姿に柑橘に似た爽やかな香りをただよわせ、今年も春の訪れを知らせてくれます。
ひょうたん池に映る、広々とした景色
この酒匂川すぐそばにある「ひょうたん池」は、大井町のシンボル“ひょうたん”の形をした人工池。水面には広々とした空が映り込み、初夏には蓮の花が咲き、水鳥が羽を休ませる姿も見ることができます。車が行き交う通りから少し離れた立地ということもあって、とってものんびりとした雰囲気~。ウォーキング途中、ちょっと休憩するのにピッタリなベンチもあります。
そして、目に入るのは藤棚ならぬひょうたん棚が設置された「ひょうたん園」。
この時期は、残念ながらひょうたんの姿を見ることはできませんが、毎年7月中旬~8月上旬ごろになると、地元の方が育てたひょうたんが大きく育つ姿が見られます。周辺には青々とした田んぼが広がり、水路の水音をバックサウンドに心地よい風が吹き、とってもいい気持ち♪ウォーキングスポットにピッタリです。
車で訪れるなら、金手駐車場から徒歩5分
こちらの「ひょうたん池」へのアクセスは、小田急線「開成駅」から足柄紫水大橋を渡って徒歩約15分。
車で訪れるなら、「ひょうたん池」から徒歩5分ほどの金手駐車場があります。
ひょうたんの実がなる季節なら、JR御殿場線「上大井駅」へウォーキングがてら歩いてみるのもオススメです。
この駅は大井町が“ひょうたんの町”といわれるきっかけとなった昭和45年に、待合所の日除けにと駅員さんがひょうたんを植え、その様子が当時の国鉄の時刻表の表紙を飾り『ひょうたん駅』として全国的に知られるようになったそうです。駅員さんの「相手の立場になって考える優しい心の思いやり」と、ひょうたんの縁起「出世・繁栄、縁結び」が重なった、将来へと続く思い入れがたっぷり詰まったまちのシンボルなのです。