難攻不落の山城、河村城跡は見晴らしの良い絶景スポット

JR御殿場線「山北駅」から、40分ほど歩いた小高い山頂にある「河村城跡」。
ここは、平安時代の末期にこの周辺を支配していた河村氏が、
山頂付近に砦のようなものを築いたのが河村城の始まりと言われ、
現在は山城跡を整備した歴史公園となっています。

今年の大河ドラマでも描かれている源氏と平氏による石橋山(小田原市)の合戦の際に、
河村秀高の子・義秀が平氏に味方したため領土が没収されますが、その後、
鎌倉で源頼朝に流鏑馬(やぶさめ)の妙技を披露して本領河村郷に復帰できたと「吾妻鏡」に記されているそうです。
戦国時代には、小田原北条氏の武田氏に備えた出城として重要視されましたが、
1590年、豊臣秀吉の小田原攻めに際し、廃城になったと考えられています。

山頂からは足柄平野と相模湾を一望できます

 

復元された県内最大級の障子堀

自然地形を利用した河村城は、尾根の高い部分を削り、その土で低い部分を埋めて「郭(くるわ)」と呼ぶ平場を造成したそうです。
これまでの発掘調査では、障子堀(しょうじぼり)や橋脚遺構、空堀、段切腰郭等が発見されています。
中でも、敵の動きを封じる障子堀は県内最大級で、県内では復元的整備を行っている唯一の城跡となっています。

公園内には、無料駐車場もありますが、これからの季節はソメイヨシノが咲く広場もあるので、
山北駅からゆったり歩いてみるのもおススメです。

本城郭と蔵郭の間にある幅25m、深さ12mの堀切を復元した「障子掘」

河村城址保存会が御城印を作成

この県指定史跡河村城跡を広く周知し後世に伝えるため、河村城址保存会では河村城跡の御城印を作成。
河村氏の家紋「直違(すじかい)紋」がデザインされ、裏面には河村城の説明が書かれています。
山北駅の近くにある、「山北町観光協会」や「ともしびショップさくら」で取り扱っているので
こちらもぜひチェックしてみてください。

山北町観光協会では、「河村新城」の御城印も取り扱っています

御城印取り扱い店

・山北町観光協会
〒258-0113 神奈川県足柄上郡山北町山北1840-15
https://www.yamakita.net/news/419

・ともしびショップさくら(山北町健康福祉センター1階)
〒258-0113 神奈川県足柄上郡山北町山北1971-2
http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/0000004090.html

・道の駅 山北(河村新城のみ取り扱い)
〒258-0123 神奈川県足柄上郡山北町湯触317
https://www.yamakita.net/shopping/detail.php?id=15
とっておき!スポット紹介

河村城址歴史公園
http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/0000001056.html
※HPでは「山北町役場公式チャンネル」(YouTube)で河村城跡の動画をご視聴いただけます

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